ある女子大教授の つぶやき

日常の生活で気がついたことを随想風に綴ってみたいと思います。
戦後直ぐのGHQ行政
1.ノーマンは「憲法草案は共和制にすべき」と主張。鈴木が「今の状態で国民的合意を得る事が難しい」と答えたら、ノーマンは「天皇が存在する改革案なのか」と反論した。日本人の自発意思とされる草案もノーマンの工作で生まれた。ノーマンは「国民の総意」を口実に天皇制を廃止できると妥協した。

2.民政局次長ケーディスが実施した公職追放でもノーマンが右腕として関わる。内務大臣、警察幹部、特高警察の罷免を指示。政治家、官吏、教員から地方政界、財界、言論界まで20万人以上の日本人を公職から追放。対象者の人選にノーマンが協力。教育界や言論界で共産主義シンパや左派伸長の遠因だ。

3.ノーマンの大学の博士論文「日本における近代国家の成立」はGHQが日本理解の聖書だった。戦前の日本を人民の生活と諸権利を犠牲にし封建的要素を濃く残した歪な近代社会とした。マルクス主義歴史観は制裁的占領政策推進に大きなく影響し自虐史観を根付かせる要因。ソ連のスパイGHQ幹部ノーマンの悪業だ。

4.GHQ諜報部ハーマンはハーバード大時代に親交があった都留重人とマルクス主義憲法学者鈴木安蔵を訪ね「今こそ日本の民主化のために憲法改正を実践に移す好機だ」と憲法草案作成を働きかけた。鈴木は天皇制廃止を主張していた元東大教授の高野岩三郎と憲法研究会を結成、憲法草案要綱を発表。

5.カナダ外交官でGHQ幹部だったノーマンがケンブリッジ大にいた1935年、英情報局は彼を共産主義者だと断定した。ノーマンはカナダ人宣教師の息子で軽井沢町に生まれ、日本語も堪能でGHQ内で強い発言力を持っていた。赤狩りと不当な弾圧として非難されたマッカーシー正しかった。
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アグネス・スメドレー 反日作家の陰謀
1.1931年、満州事変以降、日本の台頭に恐怖を覚えたコミンテルンは1932年2月、「大衆動員が必要で、資本主義国の鉄道を通り、あらゆる資本主義国の港から日本に向けて積みだされる武器と軍需物資の輸送に反対」とし、日本と戦う中国を支援、対日経済制裁を起こすよう各国の共産党に指示した。

2.この指示を受けて米共産党は1933年、「日本の侵略に抵抗する中国人民の闘い」を支援する世論を形成し「アメリカ中国人民友の会」を設立した。同会の会長と機関誌の編集長は二人ともヴェノナ文書でソ連のスパイだったことが判明している。

3.日独という二つの反共国家の台頭に脅威を感じたソ連は世界戦略を転換し、日独に対するため、米英の資本家や社会主義者とも手を組んで広範な人民統一戦線を構築するよう各党に指示した。一方、ルーズヴェルト大統領も1933年、フィッシュら保守派の反対を押し切ってソ連との国交を樹立した。

4.米作家のアグネス・スメドレーはコミンテルンからの資金援助を受けて欧米向けの対外宣伝活動に従事していた。中国で周恩来やゾルゲなどと共に諜報工作を行う米共産党のプラウダーは、上海では「南京での市民二十万人虐殺説」を唱えた作家スメドレー女史とも仕事をしていた。
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エドガー・スノー 反日作家
1.エドガー・スノー(Edgar Snow、1905 - 72)は米ジャーナリスト。中国大陸の近代事情、特に親しかった中国共産党に関する作品がすべて。米国が頭の先から爪先に至るまで日本人を憎悪し武力介入で日本をこの世から抹殺する事を目指した政治的な著作『アジアの戦争』を書き上げた。

2.日中戦争における日本を批判的に取り上げ、南京安全区国際委員会の委員長であったジョン・ラーベが示した算定として「南京大虐殺」において「日本軍は南京だけで少なくとも4万2千人を虐殺した」、「10歳から70歳までのものはすべて強姦された」と証拠もなしに、スノーは記した。

3.日本軍は「銃を持った首狩り族」で、日本人は中国人や朝鮮人より知的・肉体的に劣る存在などと反日を徹底した。『アジアの戦争』は東京裁判における検察側冒頭陳述や「南京大虐殺」、更にGHQの占領方針と占領政策の基盤となった。全くの錯覚と誤解の上に書かれた記述が裁判のもとだった。

4.満州事変などに直面して日本に反感を持ち、1934年の処女作『極東戦線 』では、「田中メモランダム」という名で偽書田中上奏文に触れて、日本政府が上奏文を偽造したと嘘をを紹介し、満州事変の日本の侵略性について述べている。日本を徹底的に憎悪した作家だった。

| - | 05:59 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
歴史認識の重要性
1.占領初期の対日民主化に熱心であったホイットニーの民生局(GS)とマッカートの経済科学局(ESS)には明らかに左翼イデオロギーのもとに日本の民主化を遂行しようとしていたスタッフが多かった。

2.近世から現代にかけて、戦勝国にとって都合の悪い史実は徹底的に伏せられ、事実を捻じ曲げられて、学校教育だけでなくメディアで、戦勝国は良い国でわが国は悪い国であるとの歴史叙述ばかりが拡散されてきた。戦勝国に都合よく描かれた物語がそのまま日本人の常識になり、世界での認識となった。

3.露は戦後70周年を迎えて原爆投下を『人類に対する犯罪』として国際法廷を開いて米国を断罪すべきと主張。露は戦勝国が日本を悪玉にして作り上げた「戦勝国にとって都合の良い歴史叙述」を「米国にとって都合が悪く露にとっては都合の良い歴史」に書き換えようと画策。露に米を断罪する資格はない。

4.ソ連の占領した満州樺太千島には軍民あわせ約270万人の日本人がいて、うち約100万人がシベリアなどで強制労働させれた。昭和25年末に外務省は37万人が未帰還と発表し、30万人の日本人が極寒の地で命を落とした。シベリア抑留も原爆投下と同様に国際法違反で人類史上最大級の犯罪だ。

5.露の背後に中国がいて、歴史問題に関してはここ数年、両国は連携を強めている。中露にとって都合の良い歴史は、わが国の左派勢力にとっても都合の良い歴史だ。対日戦で共闘したとの歴史認識を共有し、中国は尖閣諸島、露は北方領土の領有権主張につなげる構図が鮮明になった。

6.これ以降、中国は南シナ海、露はウクライナに国際法を無視して進出した。中露は日本の左翼と連携して、日本人の歴史認識を「自虐史観」のまま固定化し、原爆投下は「ナチスと日本軍による残虐行為の記憶と同様」だとして日米の離反を狙う戦略だ。http://shibayan1954.blog101.fc2.com/blog-entry-406.html …

| - | 05:24 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
民意は必ずしも神の声ではない
1.民主主義が「望ましい政治のあり方」の代表格として確立されている。民意も「非常に価値のあるもの」「従わねばならないもの」と位置づけられる。ラテン語でも「民衆の声は神の声」(VOX POPULI, VOX DEI)とある。神の声でも民意が一貫性や整合性を持つとは限らないことだ。

2.民意は矛盾の方が多い。三つの世論調査に表れた民意: 1)経済の現状には不満、2)積極財政には反対、3)公共事業にカネを使うな、4)赤字国債の発行は良くない、5)消費税アップ賛成。 要約「経済の活性化につながる事はやらず、経済を更に悪くするのにつながる事をやり、経済を良くしろ」。

3.「民意は神の声」を否定的に捉えた方が正しい。790年頃、アルクィンはカール大帝に「民衆の声は神の声などと言い張る者たちに、お耳を貸されてはなりませぬ。民衆とはつねに騒々しく、狂気じみたものだからでございます」と進講している。http://www.historynet.com/what-is-the-history-of-vox-populi ……
| - | 16:57 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
自虐史観の元凶 宮沢俊義教授
1.戦後、GHQに国を売り、日本人の価値観を180度転換させることに成功し、日本人に永遠に敗戦国として生きることを約束させた東大憲法学の祖が宮沢俊義教授だ。宮沢だけではなく、丸山、横田、坂本など 東大法学部は、戦後、まるで自虐史観の巣窟だった。まともな先生はいなかったのか。

2.本来は「占領国による被占領国の憲法改正指示は国際法違反」であることはGHQも認識していた。宮沢俊義は本来は無効である日本国憲法の理論を正当化するためにひねりだした詭弁が8月革命説「昭和20年8月15日に革命が起きていた」だ。

3.「日本は天皇主権の君主国から全く別の国民主権の共和国になった」⇒「昭和天皇が初代天皇だ」⇒革命には前の時代の悪魔化が必要⇒「戦前の日本はあらゆる面で暗黒社会だった。」⇒過去の日本の歴史は全て否定⇒「戦前までの日本は恐ろしい国だった。」⇒「新憲法制定で明るい、別の国に変われた。

4.「帝国憲法は過去の遺物だから明治憲法と呼ぶ」「戦前の日本には民主主義など存在しなかった。」⇒「天皇を現人神として崇拝させられた。姿を見たら目が潰れるなどと教えられた。だから特攻隊のような狂信者が多発した。」⇒東大憲法学は日本国における価値観となった。
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| - | 05:30 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
占領政策の転換点
1.マッカーサーの占領政策が敵対から同盟に転換したのは、昭和25年の朝鮮動乱からだ。自衛隊創設で防衛の協力者にした。共産国のソ連と中共が北朝鮮を唆したもので、中ソと米国の代理戦争であった。米国はそれまで中ソは連合国側で仲間と考えて、北に対して何の防備もしていなかった。

2.ここで初めて、マッカーサーは日清と日露戦争を一緒にしたものを、日本に代わって米軍が戦わされていると認識した。彼は日本の過去の戦争がすべて中ソに対する自衛のためのものであったと初めて確信した。これを契機に米国自身もソ連の罠に掛かっていた事に気がつく。米ソ対立の冷戦が始まった。

3.アジア防共の一大勢力となっていた日本を米国が潰した結果、支那大陸は共産圏になり、朝鮮戦争とベトナム戦争という二つの戦争で米国は手痛い被害を受けた。朝鮮戦争の反省から、米国はサンフランシスコでの対日講和会議にソ連の参加を拒否し、日本への賠償要求も放棄した。

4.当の日本では左翼マスコミ、進歩的文化人、日教組、左翼政党の四人組が当初の占領政策を改めることを拒み、占領憲法を守り、未だに謝罪体質を固守している。刷り込まれた自国悪者史観(侵略戦争、植民地支配、戦時中の残虐行為)を信奉し謝罪を国是とする世界史上前代未聞の国となっている。

5.己を責めて人を責めるなという農耕民族特有の自責を美徳とする国民性が逆用され、自責を超えて自虐にまで国民を追い込んだ。西洋人は食肉動物的本性から性悪説で、日本人は草食動物的で性善説だ。人を見たら泥棒と思えだが、日本では善意を示せば善意と国際社会では通用しない自責の美徳の国だ。

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中国のGDP統計値
1.ソ連の統計が70年間にもわたりごまかされてきたことは、ソ連崩壊後に明るみに出た。その他の状況証拠から、中国のGDP作成も疑惑だらけだ。『中国GDPの大嘘』(講談社)で、中国の国家統計局が旧ソ連の統計組織を模して作られたからだ。

2.現首相の李克強氏がGDP統計を信じず、電力、鉄道貨物、融資の3統計がまともだと考えていると、米国務省のメモで告発されている。この3つの指数から中国経済を推計する手法がある。GDP成長率を信用しなかった李氏が、図らずも中国のGDPの信頼性の危うさを暴露することになったわけだ。

3.電力、鉄道貨物、融資の統計も、GDP統計と同じ国家統計局で作成されている。同じ部署で作成した統計の間に齟齬があるとは考えられない。実際、GDPと電力、鉄道貨物、融資の相関をみても、整合的になっているから、いじられていて、この3指標も信じられない。

4.確からしいのは、輸入統計を活用したGDP推計法だ。世界各国は中国向け輸出の統計を公表しており、これらを合算すると、中国の輸入に合致するはずだ。さすがの中国も輸入統計をごまかすことは難しく、輸入統計については正しいとみられる。輸入は消費と同じように所得に比例する関係がある。

5.したがって、GDPの伸び率と輸入の伸び率はかなり強い相関があり、輸入の伸び率からGDPの伸び率が推計できる。中国の輸入は15%程度減少しているのでGDPの伸び率も実際にはマイナスだ。中国研究者が依存する中国のGDP自体を疑問視するわけだ。研究者はまともに中国政府発表を受け留めている人もいるが、いずれこの経済が崩壊するから真実がわかる。


| - | 16:50 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
今こそヘリコプターの使い時だ
ヘリコプター・マネー
1.バーナンキは「ヘリコプター・ベン」という異名をもつ。2003年の日本経済に対する提言で、国民への給付金、企業に対する減税を国債発行で賄い、同時に中央銀行がその国債を買い入れる提案だ。この財政政策と金融政策の合わせ技の手法はmoney−finance、monetizationなどという。

2.給付金や減税という財政政策をヘリ・マネーとは言わない。中央銀行が国債を買い入れると通貨が発行されることに本質がある。給付金や減税など広い範囲を対象とするものもあるが、特定地域、特定事業のように狙いを絞って行うことも多い。有効需要増加で、財源調達を通貨発行で実施することだ。

3.日銀の国債買入には2種類ある。1つは既発国債の買い入れ、もう1つは新発国債を引き受ける場合である。後者は法的に財政法による国会議決を要し無条件にはできない。財政政策と既発国債の日銀買入は問題ないが、財政政策と新発国債の日銀による引き受けがヘリ・マネーで、ハードルが高い。

4.ヘリ・マネーは、その手法から有効需要の増加につながり、同時に財政負担は基本的にない。その代わりにインフレ要素が強くなる。デフレ気味の日本経済には特効薬になる。ヘリ・マネーでハイパーインフレになると条件反射するのは間違いだ。直ぐにするべきデフレ脱却の妙手だ。

5.カネが出来ても、何もしなければデフレは続く。最も確実な使い方は、公共投資しかない。小泉以来、抑制してきた付けが現在に至っている。新幹線、道路など完成すれば、人とモノの流れが拡大して地方と都市を結び、経済が活性化する。10兆円のヘリマネでデフレ脱却とGDP600兆円は達成できる。東京五輪を控えた今が好機だ。
| - | 05:32 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
日本の立つ位置は不変
1.司馬史観では明治と昭和を対置し封建制国家を一夜にして合理的な近代国家に作り替えた明治維新を高く評価する一方で、昭和期の敗戦までの日本を暗黒時代として否定するものだ。これは明らかに司馬遼太郎の狭量な思想から生まれてき来たもので、戦後、東京裁判から連合軍の戦後支配を肯定するものだ。

2.直接的にはペリー艦隊で揺すぶられて開国まで進んだ日本だが、この時には既に日本の周辺は北から露、南から英仏、西からは清、東からは米と取り囲まれて、何もしなければどこかの国の植民地となるのは時間の問題であった。日清と日露の戦役に辛うじて勝利して、第一次大戦でも戦勝国となった。

3.ところが、これが欧米諸国には目障りで、特に比国に続いてアジア大陸支配を狙っていた米国には目の上のタンコブとなっていた。また、大戦後、共産革命で誕生したソ連からも、南進政策の障害国となり、目の敵とされていった。昭和になって何もしなければ、司馬の言うような暗黒時代となったはず。
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