ある女子大教授の つぶやき

日常の生活で気がついたことを随想風に綴ってみたいと思います。
東郷寺のしだれ櫻
1.境内東側にある山門は荘厳巨大で、2010年度の都選定歴史的建造物に指定された。昭和15年に建立、設計者は建築家伊東忠太。黒澤明監督の映画『羅生門』に登場する門のモデル。府中崖線の段丘を利用して造成されており、手前に急勾配の階段がある。山門の由来は門脇の石碑に記されている。

2.門前に枝垂桜の大木が数本ある。日蓮宗総本山である身延山久遠寺から苗を移植したもの。ソメイヨシノより早く、3月下旬にはほぼ満開。多磨霊園(1,600本)および同南参道と並んで代表的な桜の名所。桜のほか階段上の境内には梅の木などが植えられ、季節ごとの花を咲かせている。

3.京王線多磨霊園駅から徒歩5分。駅南側に出て商店街を抜け、その先の坂を下る途中にある。駅前の道は東郷寺通りという。多磨霊園駅の駅舎は、東郷寺の山門をイメージさせるデザインとなっている。南白糸台小からJRA競馬博物館に至る府中崖線沿いの散歩道、「いききの道」の中間点に位置している

4.この聖将山東郷寺は、もともとは、日露戦争日本海海戦で有名な東郷平八郎元帥の 別荘地。東郷の死後、元帥を慕う人々によってここに寺が建てられた。元帥の 別荘の建物は今でも残っている。門前には府中市の名木100選の巨木“しだれ桜”。

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サムライの娘
1.杉本鉞子(えつこ、1873- 1950)は大正末期に出版した英語による著書『A Daughter of the Samurai(武士の娘)』により、アメリカでの日本人初のベストセラー作家となる。コロンビア大学の初の日本人講師でもある。長岡藩の家老の家に生まれた。

2.名前の「鉞」は「まさかり」で強い精神を持った武士の娘として育ってほしいという願いから命名された。尼僧として育てられたため、生け花や裁縫といった女子教育のほかに、漢籍も教育された。兄の友人と婚約し、彼は洗礼を受けた商人でシンシナティにいた。鉞子は英和女学院で英語を学び渡米した。

3.夫の出版事業が失敗し、1909年に娘たちを連れて帰国直後に夫が急死。生計を立てるため英語教師となった。娘たちを連れて再渡米し、NYで暮らしながら、作家として活動し日本の生活を紹介した『武士の娘』を雑誌『アジア』に連載した。
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| - | 05:29 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
日本とドイツの比較

国家ではなく個人の犯罪だ
1.東西分裂国家であることを理由に、実はドイツは国家賠償などはしていない。さらに、交戦国だったどの国とも、まだ講和条約すら結んでいない。集団の罪を認めない歴代ドイツ政府の立場は、ナチ犯罪に対して国家は道徳上の責任は負わない。あれは個人の犯罪の集積だから、個人が償いをすべきという立場だ。ただし、国家が政治上の責任を果たすために、財政負担はするという理屈だ。日本とドイツを比べれば、どれだけ日本が戦後処理に誠実だったかがわかる。

2.ヤスパースの責罪論によれば、戦争で犯した罪には、刑法上、政治上、道徳上,形而上の四つの罪があるという。要するに、政治上の罪に対しては責任が問われて賠償が支払われる。つまり金を払えば終わる。さらに、罪を集団と個人に区分して、犯罪者は常に個人で、民族全体、つまり国家を弾劾できないとした。ドイツは敗戦国だが、哲学で救われた。日本は子羊のように従順だった。

3.この二つの区分を組み合わせると、戦後ドイツ政府がナチの犯した罪に対する公式見解が出てくる。「国民全体の罪はない。罪は個人にかかわる。政治的責任はドイツ国民が負う。これは賠償責任だ。つまり金は払う」。自分がしてない事には道徳的な責任はとれないが、賠償はするという態度だ。この哲学は、1985年のワイツゼッカーの講演でも、2009年のメリケルの演説でも首尾一貫している。
日本はしてない事まで謝罪してカネを払った。少しはドイツを見習ったらよい。

* 『荒れ野の40年』 (1985) . 『ヴァイツゼッカー大統領演説集』( ブックレットにもあり)岩波書店.
http://www.asahi-net.or.jp/~EB6J-SZOK/areno.html

*2009年9月1日に行 われた第二次大戦開戦70周年記念式典
でのメリケル首相の演説

4.これは1952年12月3日にコンラート・アデナウアー首相の行った軍の名誉回復演説。

| - | 05:22 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
増税凍結論
1.日本型デフレは消費者物価の下落幅より、遥かに大きく賃金が下がっていることが特徴だ。全雇用の7割を占める中小企業を含めた全産業で、デフレ圧力が主因である。これは消費税増税と緊縮財政によるものだ。春闘が盛り上がらないは、経営側が中国危機など、景気先行きが不透明で慎重になっているからだ。

2.非正規雇用を含む全従業員と正雇用に分けて賃金動向をみると、賃金デフレ圧力は正社員では弱く、非正規を含める全雇用者で強く働く。非正規雇用の急増が賃金デフレを加速した。そんななか14年4月に消費税率引き上げた。15年に物価は上がっても全従業員の平均賃金は横ばいだ。

3.消費税率10%への引き上げを単に1、2年の延期で済ますだけなら、経済的な意味合いは薄い。金融緩和と一体となった財政出動によって、内需を成長軌道に乗せ、非正規雇用、介護、保育の分野にもカネが回るという好循環を作り上げるまで、増税を凍結すべきだ。

| - | 11:37 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
米国大統領選挙
1.米国製造業で最大の雇用を生んでいる外国企業は、米国内で400万台ものクルマを造っている日本だ。TPPについても、「米国の産業への攻撃だ」と反対し、その理由のひとつとして「日本と中国が不正なことをやって稼いでいる」と言っている。これまた冗談ではない。中国はTPPには入っていない。

2.トランプの頭の中には、事実をチェックする機能が欠けている。移民排斥と言いながら、自分の初婚と現在の相手は東欧からの移民だ。自分の会社でも移民を雇っているし、建設工事ではポーランド不法移民も使ったと暴かれた。そもそも米国は日本と違って移民の国だ。日本と中国は同じと思っている。話している内容もアイアコッカが30年前に語っていた事と同じだ。

3.不法移民1100万人をすべて強制送還すると主張しているが、そうなった場合、賃金の高い米国人がメキシコ人に代わって仕事をするので、人件費はアップする。それが食品などの価格上昇につながり、米国人の家計は圧迫を受ける。国内総生産(GDP)も6%縮小する。

4.中国やメキシコの工場からの製品に高い割合の関税をかけると主張している。米国内で生産させることで雇用を国内に戻そうと考えている。多数の米国企業は中国やメキシコに生産拠点があるので、それらの収益も圧迫され、つまり天に向かってつばを吐くことになる。

5.こういう影響をまったく理解せず、古い常識に凝り固まった米国人の感情的な部分を刺激して票を獲得している。民主党はヒラリーが順調に勝ち進んでいるが、サンダースも健闘している。「雇用を守る」という言い分でトランプ支持もいる。共和党ではトランプ嫌いで、ヒラリーに投票しようとしているねじれが起きている。
| - | 11:18 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
福一はやはり人災だった
1.チーム増田とは、福島第二原発の増田尚宏所長(震災当時、現在は退任)が率いる作業員らのことで、吉田昌郎元所長が率いる福島第一原発が水素爆発を起こしていた時、そこから直線距離で12kmの位置にある第二原発で同じような危機があったが、その危機を乗り切ったチームだ。


2.第二原発も第一と同じく浸水。原子炉を冷やすモーターが水に浸かり、24時間以内に格納容器が損傷する恐れがあった。 ただ第二原発には外部電源4回線のうち1回線のみが生き残っていた。このケーブルは炉心を冷却する建屋には繋がれておらず800メートルの距離にある廃棄物処理建屋だった。

3.増田所長はマニュアルにない想定外の行動を決意。「廃棄物処理建屋から炉心を冷却する建屋までケーブルを引け」という指示をした。 増田「距離は長いですが、みんなが一緒になって人海戦術で、ケーブルを担いで引いていく。その指示にみんなが乗ってくれた」。

4.ケーブルを引き終わったのが、真夜中の12時で第二原発の爆発は回避された。 チーム増田は、その後も、冷却水の不足を解消するために、30年前に作られ放置されていたボロボロのパイプラインを、瓦礫の木片や自転車のチューブで補修し復旧し想定にない作業で原発の危機を救った。

5.米国国務省「東京電力の管理責任を批判するときに、現場の作業員と区別することが必要。彼らは危機を救った、我々の尊敬に値する人たちなのです」とコメント。原子力規制委員会も「チーム増田と呼んでいる。素晴らしいチームワーク」と称賛。状況は異なるが、 福一でも何とか出来たはずだ。
| - | 05:57 | comments(1) | trackbacks(0) | ↑TOP
おカネの移動
1.政府がおカネを借りると負債は増えるが、資産(現金・預金)も増える。政府がおカネを借りて、国内で消費や投資、所得移転として使うため、政府が借りた「資産」は、家計の「資産」に移る。即ち、政府が国内で日本円を借りれば借りるほど、最終的には家計の金融資産が増える理屈だ。

2.御用経済学者は「政府の借金が、家計の金融資産を上回ると破綻する」と講釈するから、それを信じている政治家も多い。わが国で政府の借金が家計の資産を上回る、などという現象は決して起きない。バブル崩壊以降、政府が負債を増やせば家計の金融資産が増えていく。当たり前でカネは移動するだけだ。

3.もう一つの嘘は「日本国は希臘と同じで経済破綻する」だ。日本国の経済主体は、政府だけではない、個々の国民も存在し、その他の民間企業や、病院、学校などの経済主体がある。まずは、日本国にはの借金などない。借金どころか、お金を大量に他国に貸し付けている。14年末の対外資産残高は945兆円で13年末と比べ18.5%増えた。

4.財務省は国債や借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」の残高が2015年末時点で1053兆円、国民1人当たり約830万円の借金とマスコミは報道する。国の借金という表現は、誤解されやすい。国とは日本国政府のことであって、経済主体としての日本国全体を指しているわけではない。統合政府の連結決算でも、日本は他国の統合政府と比較しても、借金が突出して多くはない。日本政府は決して他国に比較して、借金まみれではない。借金まみれ説は摩訶不思議な論理で戯れ言に過ぎない。8%増税は必要なかったし、10%などなしだ。http://yutakarlson.blogspot.jp/2015/11/blog-post_17.html …


| - | 10:29 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
量子コンピュータの話
1.電流・電圧などの物理量により実数値を表現し、そういった物理量を別の物理量に写像するように物理現象を組み合わせて演算を実現して、問題を解くのがアナログ計算機だ。用途が固定された専用機も多い。連立方程式や微分方程式にモデル化しその方程式を解くある程度の汎用性のある計算機もある。

2.量子コンピュータは、並列作業をすることで、ノイマン型コンピュータよりも圧倒的に高速で作業ができる、という説明は間違いとは言えないが、かなり不正確だ。重ね合わせの原理ゆえに高速化するなんていう説明は、あまりにも物事を単純化しすぎていて、分かりにくい。

3.ある数列をソートしたい場合、まずスパゲッティを各数に対応する長さに切りそろえ、それを手でまとめて「えいや」とテーブルに立てる。あとはそこから一番長いスパゲッティを順繰りに抜けばいい。現在の計算方式で「行のソート」というプログラムはまさしく逐次処理で、手間隙がかかる。
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| - | 05:54 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ウインドウ10
1.WIN7&8を使用していると、「WIN10にしなさい」としばしば窓がでてくる。updateの設定を自動にしていると勝手にダウンロードされる場合もあるという。新しいもの好きだから、直ぐに10にしたが、夫々の好みに従うのがよい。

2.オフイスはスマホなどと共通のoffice mobileが付いているから、これまでのように購入する必要はない。普通に使う場合は殆ど問題はない。ただ、機能が限定されていて、マクロなどは使えない。特別に購入しなくても、下記のフリーのオフイスをDLすれば、ワード、エクセル、PPとも普通に使える
*Libre Office:
https://ja.libreoffice.org/download/libreoffice-stable/
*Open Office:
http://www.openoffice.org/ja/download/
| - | 04:44 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
日本政府と日本国の財政状態
1.「対外純資産」だが、単に資産といえば固定資産なども含むから正しくは「対外金融純資産」だ。現金・預金、その他証券など現金に変えることができる資産で日本国が他国に貸し付けている正味(=貸し−借り)の額だ。これがマイナスなら外国から借りているが、14年末時点で367兆円のプラスだ。

2.財務省は国債や借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」の残高が2015年末時点で1053兆円、国民1人当たり約830万円の借金とマスコミは報道する。国の借金という表現は、誤解されやすい。国とは日本国政府のことであって、経済主体としての日本国全体を指しているわけではない。

3.日本国の経済主体は、政府だけではない、個々の国民も存在し、その他の民間企業や、病院、学校などの経済主体がある。まずは、日本国にはの借金などない。借金どころか、お金を大量に他国に貸し付けている。14年末の対外資産残高は945兆円で13年末と比べ18.5%増えた。

4.統合政府の連結決算でも、日本は他国の統合政府と比較しても、借金が突出して多くはない。日本政府は決して他国に比較して、借金まみれではない。借金まみれ説は摩訶不思議な論理で戯れ言に過ぎない。8%増税は必要なかったし、10%などなしだ。http://yutakarlson.blogspot.jp/2015/11/blog-post_17.html …

| - | 06:21 | comments(1) | trackbacks(0) | ↑TOP
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