資本逃避 capital flight assets flight
バッグに現金500万円を持って、香港やシンガポールに飛び、現地の銀行口座を開き外貨預金とする。それを投資に回して資産運用することを資産フライトという。100万円以上の現金持ち出しは申告がいるから、違法行為だが出国時にバッグの中まで調べることはない。日銀が国債買入基金を10兆円積み増しすることで市場の資金を増やし、企業の設備投資や個人消費を促進してデフレ脱却を目指すとした。少しは効果が見えているが、まだまだ円高は続くだろう。
普天間基地移転
辺野古移設に向けた政府の環境影響評価の評価書に対する知事意見が防衛省に提出された。飛行場建設について「評価書の環境保全措置では生活環境や自然環境の保全を図ることは不可能」と断じて、絶滅危惧種ジュゴンの生態への影響など175件の「不適切な事項」を挙げている。日本政府はまだあきらめないようだが、これで実質的に辺野古移転は不可能となった。
226事件の真相
昭和史は高校の日本史でも省略されることが多いみたいだ。それは、歴史としては未だ定着した考え方が確立されていないからだ。1931年9月18日の柳条湖事件をきっかけとして満州事変がはじまり、1945年8月15日に敗戦を迎えるまでの14年間に、1868年の明治維新以来、積み上げてきた近代日本というバブルの塔が崩壊する過程が凝縮されているように思っている。中でも226事件を境として軍部は急激に、今の北朝鮮のように軍事優先国家形成に邁進していった。
中高年の数学ブーム
数学では、どのような問題でも答えが一意的に決まるとは限らないが、入学試験などでは、答えは殆ど1つになる問題が多い。世の中の問題は複雑になり、考える迷路にはまりこむ事に倦んだ中高年の人たちが、答えが明確に得られる数学の問題に取り組む事で、日ごろの疲れの癒しを求めるとも言われる。本屋には「中学数学」、「高校数学」、「数学ガール」と言った参考書が並んでいる。さらに、高等数学の世界へ誘う「オイラーの贈物」、「ガロアの群論」といったやや高度なもの売れているという。
国際的なデフレ化圧力
「事業の海外展開とIT活用が必要だ。海外ビジネスをためらっている時間はない。進めなければ、世界経済の流れから振り落とされるだけだ」と中小企業の生き残り策について日商会頭は音頭をとっている。生き残りをかけた企業は、コスト高の国内から国外へ工場や施設を移転させる。これはグローバル時代での先進国に共通した流れだ。そして、割安な商品はどんどん輸入されて、物価は下落して行く。先進国のデフレは必然的な動きだ。
陸山会裁判
調書不採用がよほど悔しかったのか読売新聞は社説で「小沢氏が資金疑惑について説明責任を果たしたとは到底言えない。裁判の中では、政治資金収支報告書を「一度も見たことがない」と言い切るなど、政治資金の公開制度を軽視するかのような発言が目立った。国会の場での説明も避け続けてきた。」と論評している。