財務大臣の変節
ワシントンで開かれたG7は「世界経済は年内に回復を始める」との共同声明を採択したが、根拠のない楽観論でお茶を濁した。もっとひどいのは「日本経済の明るい兆候について説明したい」と言って「自動車、電機の回復が始まった」とする英文の資料を配布した財務大臣である。経済政策無知の首相ならともかく、経済通を売り物にしていたヨサノ氏だから呆れる。
停滞の終わりは
高度成長期のような右肩上がりの経済状態では、若者も含めて国民は前途に希望を持っていたし、何かチャンスが巡ってくるという期待と夢があった。1990年以降、経済が停滞しすべてのシステムが制度疲労を起こし、未来への望みが薄くなってしまった。
警戒レベル4 メキシコ風邪
世界保健機関(WHO)は新型の豚インフルエンザについて警戒水準を「3」から人から人への感染レベルである「4」に引き上げると発表した。新型インフルエンザの警戒レベルは6段階あり、「4」は世界的な大流行に結びつく可能性を認定している。WHO加盟国は早急にインフルエンザに対する国内の準備態勢を強化することを求められる。
日本経済の見通し
昨年夏からの金融危機で日米欧の金融機関が受けた損失額は、4月の時点で合計400兆円であると国際通貨基金IMFが発表している。その内訳は米国270兆円、欧州120兆円に対して日本は10兆円と比較的被害が少なかったことを示した。損失額の3分の2は銀行で、残りは保険会社とヘッジファンドである。
最高裁の犯した罪
DNA鑑定技術は年々進歩して、その精度が向上して、今では地球上の人口をはるかに上回る4兆人から1人を断定することができるという。米国ではこのため、ここのところ毎年、冤罪から解放される人が400人もいるようだ。
マスメディアの情報融合
楽天とTBSの経営統合は失敗したが、新聞やテレビとネットなどのマスメディアの情報融合はこれから、新たな段階で始まると考える方が自然であろう。この世界の先進国である米国では、まずは新聞のネット化が先行し、これから映画などの娯楽情報を含めて、検索エンジンであるグーグルやヤフーとの情報新ビジネスモデルが構築されようとしている。