行政が歪められたか
1.前川が「総理のご意向」で「行政がゆがめられた」と証言したが、特区を活用した加計学園の獣医学部新設に問題があるのであれば、国家戦略特区諮問会議やWGで異議を唱えればいい話だった。止められなかったのは文科省には説得材料がなかったからだ。これで行政がゆがめられたはずはない。
2.前川の「出会い系バー」通いも、ワイドショーや週刊誌で報道が盛り上がる一因になった。東大出官僚は頭がいいから屁理屈は作れる。出会い系バー通いを暴露されて前川が考えたのが「女性の貧困」の実地調査という屁理屈だった。この屁理屈にはリアリティーは感じられない。次官が出て行く問題ではない。
3.人事権を握られているから逆らえないか、本当に日本のために必要だと思うならクビを恐れずにやればいい。人事権を握られたぐらいで何もできないなんて、その程度の志しかない人間が偉そうにモノを言うな。前川の座右の銘「面従腹背」は論外だ。そんなことを正々堂々という官僚なんてクズだ。
4.政治に対する行政の忖度も問題になっているが、忖度のない国なんてない。米国でも国際機関でも、忖度どころかコネまでまかり通っている。大事なのは、第1に違法性があることはしちゃいけない。第2に理屈が通らないことはやっちゃいけないということ。これは民間企業でも同じことだ。
5.加計学園の獣医学部新設が認められた裏で、首相が政治献金をいっぱいもらっていたとなると駄目だが、そんな事実はない。理屈も通っている。四国に獣医学部はなかったし、平成21年の時点で四国4県の知事が連名で四国に獣医学部がほしいと言っている。新設には十分に合理性がある。
6.民主党政権が誕生した頃は「官僚主導はいけないから政治主導にしなければならない」と言っていた。獣医学部新設を問題視するメディアは宗旨変えしたみたいだ。民進党は特区制度の停止法案を参院に提出した。民進党は結局、政治主導で改革するのは嫌で、官僚主導で改革がない行政が好きなのだ。