ある女子大教授の つぶやき

日常の生活で気がついたことを随想風に綴ってみたいと思います。
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再稼動
再稼動
量子の事を調べたので、より生活と関係の強い原発についても考えた。
1.WHOの推定では全世界で毎年650万人が大気汚染で早期死亡している。その15%が石炭火力によるものだ。日本でも「東京・千葉エリアで年間260人が石炭火力で早期死亡」している。この1/100としても、チェルノブイリの場合より遥かに多い。気候変動のリスクを含めても原発の優位性は大きい。

2.原子力は安くてクリーンなエネルギーだが、現実には政治的リスクが非常に大きく、政府も逃げ回るので電力会社は今後、原発を新設しないだろう。「脱原発」などという目標を掲げなくても、2040年ごろには殆どゼロになる。そのころ電気代はどうなるだろうか。下図参照。

3.再稼動しない「原発ゼロ」シナリオの場合、産業用の電力料金は2030年には10年の2倍になり、製造業は殆ど国内では成り立たない。原発が再稼働しても1.5倍だ。中露では原発が進み世界の原子力産業の中心になり、地元や安全対策のコストが低いので、電気代は日本より安くなる。

4.日本では製造業は海外移転し成長率が下がって雇用は失われる。再生可能エネルギーは更にコストが高く、火力のバックアップを必要とする。将来世代への課税で低所得者ほど負担が大きい。原発を止めて貧しくなることを選択することになる。原発をゼロにすると日本から原子力技術が失われれ、より貧しくなる。

5.新規制基準に適合するには多額のコストがかかるので、今後も再稼動できないまま廃炉になる原子炉が増える。原子力産業には逆風が吹いている。東芝は原子力で破綻し、仏アレバも経営危機に直面している。「原発は安全コストを含めると高い」といわれるが、そのコストの大部分は政治的な要因である。
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