ある女子大教授の つぶやき

日常の生活で気がついたことを随想風に綴ってみたいと思います。
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量子力学の解釈10
1.S方程式に奇妙な性格がある理由。量子力学には特定1個の粒子という概念がないこと、方程式における電子の振動数/波長の概念が古典物理学と同じであること、確率的依存的性格を持つ複素関数ψの微分方程式であること、1個の電子の記述ではなく「超時空量子集団」の記述であること。
2.状態ベクトル/波動関数が複素数であることの理由をりかいすること。 基本粒子の波が複素波であることを理解しない限り粒子の波動的性質や波動的振る舞いに関する混乱はなくならない。

3.人間(観測者)にも量子力学を適用する。人間も猫と同じように複数の状態の重ね合わせとして存在していることになる。猫は「生きている状態」と「死んでいる状態」が重なり合って同時に存在しているから、人間だって「生きている猫を見ている状態」と「死んでいる猫を見ている状態」として同時存在。
4.カチコチの粒子だと思われてきた「1個の原子」が、実は、そんなものではなく「ここにあるかも、あっちにあるかも」という可能性が重なり合った「波のような存在」であるというコペンハーゲン解釈が正しいのなら、人間も含めて全て物質(宇宙)も「あらゆる可能性が重なり合った波のような存在」

5.「電子が多重に存在するなら、猫だって多重に存在するはずだ!」という「シュレディンガーの猫」の思考実験について、「だったら、それを見ている人間だって、多重に存在するはずだ!」と、誰もが見落としていたことに、ひとりの学生が見事に気付いた。
6.「見ている人間が、多重に存在する」ということは、『私がいる世界』が多重に存在しているということであり、それはつまり、『多世界』が存在しているという結論になる。「そうか!そうだったのか!おれたちは……、とんでもない考え違いをしていたのかもしれない」「どうしたんだエヴァレット!

7.量子力学の多世界解釈ではこれらifの世界が全て実在すると考える。パラレルワールドがあると言う意味は。全ての選択肢で世界が分岐し、無限の平行世界があるということだ。人はありとあらゆる可能性を強制的に選ぶということで、これは夢をぶち壊しにする考え方だ。
8.「観測の瞬間、状態はただ一つに定まった。なぜだ!奇妙だ!波束の収縮だ!」がコペンハーゲン解釈。別の解釈では人間を含めてこの世の全ては波動関数で表される。観測の瞬間、変わった事が起きるのではない。A 状態の観測者とB 状態の観測者とが重なり合って存在している状態を表す波動関数だ。

9.我々自身はその可能性の中の一つに過ぎないわけだ。この解釈は心情的に納得できるかどうかだけが問題であり、それ以外に矛盾などはなさそうだ。これが多世界解釈である。
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