ある女子大教授の つぶやき

日常の生活で気がついたことを随想風に綴ってみたいと思います。
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停滞する日本の科学技術研究
1.英誌Natureによると、日本の科学成果発表水準は低下し、ここ10年間で他の科学先進国に後れを取っている。高品質な科学論文に占める日本からの論文の割合は、2012年から2016年にかけて6%下落した。中国の急速な成長により、米国などの科学先進国が占める割合は相対的に低下した。10年後、科学系ノーベル賞受賞者が減る。ホントに情けない腹立たしい話だ。最大の理由は、当然「デフレ」で、研究開発に回すオカネが無くなって、学術界のレベルも下がっている。いち早くデフレ脱却が必要で、そのために財出が不可欠であり、PB制約の解除が日本にとって最重要課題になっている

2.日本からの論文発表は絶対数も減少している。高品質の自然科学系学術ジャーナルに掲載された日本の著者による論文数は、過去5年間で8%減少した。世界の8000以上の大学や研究機関による高品質の研究を追跡したデータに基づいている。他の調査WOSやScopusデータベースでも同じ傾向。

3.WOSによれば、日本の論文出版数を2015年と2005年とで比較した場合、14分野中11の分野で減少し、伝統的に日本が強い分野である材料科学および工学の論文出版数は10%減少し、最も大きいのは計算機科学で37%減少だ。医学、数学、天文学の分野では、10年前よりも増えていまる。

4.査読付き文献を広く網羅するスコーパスに収録されている全論文数が2005年から2015年にかけて8割増加しているが、日本からの論文数は14%しか増えておらず、全論文中で日本からの論文が占める割合も8%から4%へと減少している。若い研究者たちの所属先も減少し厳しい状況だ。

5.日本政府の研究開発支出額は依然としてトップクラスだが、2001年以降ほぼ横ばいだ。独中韓など他の国々は研究開発への支出を大幅に増やしている。この間に日本政府は大学が職員の給与に充てる補助金を削減した。各大学は長期雇用の職位数を減らし研究者を短期契約で雇用する方向へと変化した。

6.短期契約で雇用されている40歳以下の研究員の数は、2007年から2013年にかけて2倍以上になった。Natureのコメント「長年にわたり科学研究における世界の第一線で活躍してきたがこの先直面する課題の大きさを描き出している。」

7.「各国が科学技術予算を増大させてきた、日本は2001年以来科学投資が停滞し、高品質の研究を生み出す能力に悪影響が表れ、衰えが見えてきている。日本政府は大学改革を政府の最優先課題の1つとし革新と成長を促す政策を模索し長期的職位を増やし40歳以下の研究者を20年までに10%増」。

8.現在、高品質の科学研究を生み出している日本の機関トップ10で、第1位は世界有数の大学として長くその地位を確保している東大で、京大(2位)、阪大(3位)、東北大(4位)、理研5位、東工大(6位)、名大(7位)、九大(8位)、北大(9位)、物質・材料研究機構(10位)だ。

9.原文:Japanese science stalls over past decade, threatening position among world's elite 22 March 2017

http://www.nature.com/press_releases/nature-index-2017-japan.html …
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