ある女子大教授の つぶやき

日常の生活で気がついたことを随想風に綴ってみたいと思います。
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博士号の偽装 ニセ博士号取得
博士号の偽装 ニセ博士号取得
 需要のあるところには商売のネタがある。肩書きに箔をつけたい人がいるために、博士などの学位をお金で売買するビジネスがある。ディプロマ・ミル(DM)、すなわち学位生産工場と呼ばれているビジネスである。現在、日本で槍玉に上がっている大学は、パシフィック・ウエスタン大学、ホノルル大学、クレイトン大学など全部で50校も在るという。博士号の相場は10万円から150万円程度である。ニセ学位がばれるのを恐れて内心ヒヤヒヤの有名人も多いという。現在、ネットで名前が挙げられている有名人は、宗教法人の福永法源、映画評論家の水野晴郎氏、発明家の中松健氏などである。

 いまから20年前のニューヨーク駐在員時代に、米国ではこの話はかなりあり、テキサス州の田舎の何々大学へ行けば、100ドルのパーソナルチェックをきれば、その場でドクターの証書を入手できると聞いていた。日本企業も出資していたデトロイトのベンチャー企業の社長の家を訪れたら、応接間で聞いたこともない大学の名前の学位証書が飾ってあるのを見たこともある。

 現在、別に博士号がなくても大学の教授になれるし、持っているからといって給料などで優遇されることもない。普通の私立大学教授で、学位保持者は20%程度と推定されている。私がある国立大学から博士号を取得したときに、その大学の学長からは「これは研究者として、漸くスタートラインに付いたということで、ゴールではありません。このことをよく考えて今後の精進を期待する」と言われたことが、昨日のことのように未だに耳にこびり付いている。

大学の先生の仕事は研究と教育であるから、この言葉をそのまま受け取ると、日本の私立大学では研究者として認められる前の先生が教育を施しているケースが殆んどということになる。何だか情けない話になってしまった。

*学校教育法第58条5「教授は学生を教授し、その研究を指導し、または研究に従事する」。
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| - | 2007/04/06 10:27 AM |
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