ある女子大教授の つぶやき

日常の生活で気がついたことを随想風に綴ってみたいと思います。
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壁についての続き
 西側は望んでいない

「西側はドイツ再統一を望んでいない。ソ連を動かして阻止しようとしている」と壁崩壊の直前に、ゴルバチョフ氏ら当時のソ連指導部が東独で高まる民主化要求に対して、旧ソ連機密文書で明かしている。強大なドイツの出現を警戒したのは英仏首脳で、再統一を阻むため極秘裏にゴルバチョフ氏に働きかけていたという。 (11月7日産経新聞)

  機密文書は当時のソ連指導部の会議録など5万ページで、これによると、東独で「自由選挙と旅行の自由」を求める「月曜デモ」が50万人に達していた。この対策で東独の国家評議会議長が111日にモスクワを訪れて、ゴルバチョフ氏に暴力的衝突という最悪の事態を避けつつ東独国民の要求に応える方法として「クリスマスまでに旅行の自由を認める法律を人民議会で成立させる」と伝えた。

 

これに対して、ゴルバチョフ氏は「英、仏、ポーランド、そして米国でさえ、再統一は望んでいないことを肝に銘じてくれ。西側は北大西洋条約機構とワルシャワ条約機構の解体を求めていない。われわれは2つのドイツを前提にすべきだ」と説いた。だが東独内での事態は急速に動き、114日には東ベルリンで100万人規模のデモが予想された。

 東欧諸国との関係を憂慮したゴルバチョフ氏は、旅行の自由を認めれば、壁は無用の長物となり、ソ連が自ら取り壊した方が東欧諸国の大衆の支持を得られるとも発言したという。東独のデモ参加者は100万人以上に達し、119日に旅行の自由が発表され壁は事実上崩壊する。

 「最後の冷戦戦士」と呼ばれたサッチャー英首相は「英国も西欧も再統一は望まない。大戦後の国境の書き換えにつながる再統一は容認できない。国際情勢を不安定化させ、われわれの安全保障を脅かすからだ」と9月に訪れたモスクワで、ゴルバチョフ氏に語ったという。さらに「われわれは東欧の非共産化に介入し、後押しするつもりはない。米大統領も同じ立場だ」と、東欧諸国の共産主義体制維持にお墨付きまで与えていた。ミッテラン仏大統領もこれに同意し、地政学的バランスを優先させていたようだ。

 

わずか20年前のことですら、歴史の真実は覆い隠されてしまう。以上の話にどれくらい信憑性があるのかどうかは分からないが、隣にあるハチの巣を壊したくないという西側諸国の考え方も、十分に理解できる。現在、韓国の政治家や国民も、同じような心境にあることであろう。

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| - | 2009/11/10 10:33 AM |
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