ある女子大教授の つぶやき

日常の生活で気がついたことを随想風に綴ってみたいと思います。
経済数値を見誤る眼力の低下

統計数値を見誤る眼力の低下

1.景気は確実に悪化している。内閣府が10日に発表した昨年11月の景気動向指数(CI、2015年=100)の速報値は、一致指数が前月比0・2ポイント下落の95・1に低迷。一致指数の推移から機械的に決める基調判断は、4カ月連続で景気後退の可能性が高いことを示す「悪化」となった。

2.総務省発表の昨年11月の家計調査も、2人以上世帯の消費支出は実質で前年同月比2・0%減。1世帯あたり28万円弱だった。減少は2カ月連続で、消費増税が個人消費を冷え込ませたのは明らかだ。基調判断の4カ月連続「悪化」は12年10月〜13年1月以来。増税大失敗、首相はこう胸を張った。

3.「安倍政権が発足して以降、経済の緩やかな回復が続いています。戦後最長とも言われる経済の回復を確りと維持していくことが求められているんだろうと思います」指標悪化や消費増税の悪影響には一切触れず、米中貿易摩擦の問題、中国経済の先行き、ブレグジットの成り行き、中東情勢。

4.海外のリスクをあらかじめ織り込んで、リスクに対応するため継ぎ目ない政策を実行するための対策を26兆円のパッケージに込めている」と経済政策を大喧伝だ。CIの先行指数と一致指数のグラフを見れば一目瞭然。首相の言う通り、景気が緩やかに回復どころか、17年末をピークにつるべ落とし。

5.見て見ぬふりをして『景気拡大』と言い張っている。この半年で言えば、昨年8月ごろに景気後退入りしていた可能性が高いのに消費増税を強行したのも大問題だ。14年4月の消費増税以降、2年ほど消費は落ち込んだ。今回の消費増税によって加速度的に景気が悪化する。

6.景気後退リスクがありGDPの大幅マイナスの懸念もある。第2次政権以降の7年間のうち、半分超が景気が悪いのが実態だ。アベノミクスが日本経済を悪化させたのは疑いようのない事実なのだ。首相の言動がはまるで大道芸人が詐欺師みたいだな。

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