潔癖倹約道徳国家
1.政治の目的は国家の発展と国民全体の幸福と安寧を追求することであって、個人を取り締まったり、企業の発展を妨害することでは決してないはずだ。多少の誤解を含めて、感じたことをまとめてみたが、ここで主張していることが全て正しいと言うわけではない。
2.リニア新幹線の工事で大手ゼネコン四社が談合の疑いで特捜部の捜査を受けた。これでリニア新幹線工事はまた遅れる。スパコンの齋藤氏逮捕、リニア新幹線も、 某国の勢力が手をまわしているという陰謀論に与したくなる。東京地検特捜部や公取委は大局を見失い正義漢ぶって教条主義に陥っている亡国官庁だ。
3.京大iPS細胞研究所長の山中教授が「ご支援のお願い」として寄付を募っている。弊所の教職員は9割以上が非正規雇用と訴え、 研究所の財源の殆どが期限付きだからだ。長期間を要する基礎研究に政府や大学は十分な資金を与えず、しかも短期間に成果を出す研究のみを優遇する方向にシフトする。
4.同じく、ノーベル賞の梶田隆章教授も 自分が若い頃は、カミオカンデなど巨大装置による実験を長いこと繰り返し、 結果を理論にまとめ上げることが可能だった。今は基礎研究に取り組もうと思っても、 期限付きの研究費しか得られない。若い人たちが腰を据えて研究に集中することができないと話す。「日本からはもうノーベル賞受賞者は出ない?」
https://38news.jp/economy/11171
5.齋藤元章氏は2014年にExaScalerを立ち上げ、理研、 高エネ研KEKと契約を結び、わずか七カ月で「Suiren」を開発し、スパコンの省エネ性能を競うGreen500で2位にランク。15年にGreen500で、理研の「Shoubu」、KEKの「Suiren Blue」と「Suiren」の3台が1位から3位まで独占した。
6.2017年1月に科学技術振興機構が未来創造ベンチャーの新規課題募集に、ExaScalerのスパコンが採択され、開発期間2017年1月から12月までで 齋藤氏は締め切り直前に逮捕された。この程度のことは、技術開発では日常茶飯事で注意勧告して書き直させれば済む話だ。政府が国家的プロジェクトに十分な資金を与えないからおきたことだ。
7.齋藤氏は『正論』2017年2月号で「このままでは日本はスパコンで中国に負ける。中国が一位になると、エネルギー、安全保障、食料、医療、 自然災害対策など、すべての面で中国に支配される。 自分たちのプロジェクトのために せめて三百億円の資金がほしい」と書いている。
8.国家の命運がかかっている問題で政府が資金援助をしないから最高の頭脳を潰すことになる。日本全体の損失は計り知れない。財務省の緊縮路線が日本を滅ぼす。日本は倹約道徳教国家で、いつも小さなことを大げさに騒ぎ立てて物事の優先順位を間違える。東京地検特捜部にも反日勢力が入り込んでいる。