WSJの記事「中国に屈した米IT企業」
1.アップルに限らず、グーグル、インテル、IBMなども軒並み、中国には従順だ。何よりも規模が大きくしかも成長が見込める中国市場でのシェア獲得に目がくらんでいるからだ。いわば、株主利益最優先の米国型資本主義の弱点が中国当局によって逆手にとられたようなもので、対中協力が当たり前かのごとき症状をみせている。
2.北朝鮮情勢が緊迫化する中で、トランプは通商法301条に基づき、中国による知的財産権侵害に関する調査を通商代表部(USTR)に指示する大統領令に署名した。習近平との電話会談で通告していた。意気込みはよいとしてもどこまで罰せるかどうか、疑わしい。アップルなど米企業の多くはすでに中国当局の人質同然になっており、中国側に逆らえなくなっているからだ。
3.ウォールストリート・ジャーナルの9日付電子版の「中国の夢はアップルの悪夢、規制に屈する米IT企業」と題する記事はまさにそのポイントをついている。