ある女子大教授の つぶやき

日常の生活で気がついたことを随想風に綴ってみたいと思います。
追い込まれた戦い
日本はどうして戦争に巻き込まれたか
1.1941年6月、独ソ不可侵条約を破ってソ連に侵攻を開始する。ヒットラーは同盟国の日本にシベリア出兵を何度も催促し、軍はそれにこたえて7月に関東軍を満州と朝鮮に集結させた。北に進めばソ連は潰滅していたのだがソ連を危機から脱出させたのが、ゾルゲなどによる情報収集と工作活動なのである。
2.尾崎秀実『北方傾斜論』で「今北進すればシベリアは手中だがツンドラのシベリアは意味がない。日本は石油が必要で、北方に懸念もなくなったから、進んで軍を南に向け豊かな石油資源を手に入れる。日本の敵はソ連ではなく米英で、日本が北進すれば、必ず日本を討って出るに違いない。」と記す。
3.筋書きはスターリンがその6年前に描いた『砕氷船のテーゼ』の筋書きの通りだ。1935年第7回コミンテルン大会で「独日を暴走させ、独の矛先は英仏へ、日本の矛先は中国に向けさせよ。戦力を消耗した日独の前には米国を参戦させる。日独砕氷船が通った跡と疲弊した日独両国を共産陣営に頂く」とした。
4.日独伊を最も危険な戦争扇動者として各国共産党に指令しておき、1939年に独ソ不可侵条約、日本とは1941年に日ソ中立条約を締結した。その上で、日本を英米支、独を英仏と戦わせて、漁夫の利を占める戦略を立てて日独の敗戦が近いと分かった時点で、ソ連は条約を破棄してそれぞれ宣戦布告している。
5.ソ連は「日独が荒らし回った」多くの地域を共産化することに成功し、ドイツについては東独を共産国化し、日本いついては中国を共産化し、千島列島をソ連領とし、北方4島と南樺太の占拠が今も続いている。スターリンの計画がほぼ現実のものとなった。まさに、スターリン指導に沿ったゾルゲと尾崎の筋書き通りに日本はなって行くのだ。
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