ある女子大教授の つぶやき

日常の生活で気がついたことを随想風に綴ってみたいと思います。
国の借金とは何か

国の借金とは何か
1.額面にせよ、実質的な残高にせよ、「国の借金」(以下では、「中央政府の負債もしくは債務を議論の対象)は減らす必要はない。事実として、国の借金は明治以来約140年、金額ベースでも実質残高ベースでも減っていないことを示すのが、財務省のデータなどから作った下記のグラフだ。
2.青い実線で示した債務金額は、国の借金問題が喧伝されるようになった1990年代よりはるか以前、明治維新の頃からほぼ一貫して増加し、減る気配はない。赤い点線で示した実質残高は1946年以降1951年まで、インフレを反映して一旦は急激に減少している。だが、実質残高も50年代以降は再び増加。
3.少なくとも1980年には、敗戦で壊滅的な状況に陥って「チャラに」せざるをえなかったはずの1945年の実質残高を超え、その後もほぼ一貫して増加を続けている。国の借金を減らさなければならないものだとしたら、壊滅的状況であったはずの当時を上回る実質残高を、35年も続けられるわけはない。
4.少なくとも「国債に代表される政府債務の償還が、政府の一部門である中央銀行が自在に発行できる『通貨』という別の政府債務を提供する形で行われる(=政府債務が自国通貨建てである)」という制度的枠組みが成立している限り、こうした現実が政府の意図に反して崩れることはない。
5.すなわち、「借金の返済」ではなく、「債務の交換」を行なうことが絶えざる前提となっているため、金額ベースでも実質残高ベースでも、政府債務を減らす必要がないわけだ。つまり、政府(親会社)と日銀(子会社)との間の取引は連結決算では消滅しているわけだ。ここがポイント。

 

| - | 06:19 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
鴎外の「舞姫」について

森鴎外の「舞姫」について
1.稜君が元日に上記の本があるかと言うので、山の中から文庫本を探してあげた。森鴎外の小説は、文語体(擬古文)だから読みにくい。青空文庫には、ルビ付きで何とか読めるし、また口語訳もネットで公表されている。
2.「舞姫」のあらすじは、東大法科を優秀な成績で卒業し、国費留学生としてベルリンへ派遣された主人公が、貧しい踊り子と恋をする。そのために留学生資格をはく奪される。友達の紹介で日本から来ていた有力者の世話で、踊り子と別れて勉学に邁進することを条件に、資格を回復して目的を達成し帰国するというような話だ。
3.森鴎外(1862~1922)は医学部の出身で陸軍軍医になり、陸軍省派遣留学生としてドイツでも軍医として4年過ごした。自分が舞姫のモデルではないと何かに書いている。「うたかたの記」と「文づかい」で三部作という。文語調の文体(擬古文)は読みにくい。青空文庫には、原文も翻訳もある。記念館は、上野公園南側に「水月ホテル鴎外荘」、「文京区立森鴎外記念館」などベルリンにもある。お母さんと行ったことがある。
原文:
https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/2078_15963.html
口語訳:
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Circle/1688/1-1.html

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ハヤブサ2 ライブ中継 22日6時45分

小惑星探査機「はやぶさ2」は、現在、リュウグウの中心から約20km上空のホームポジションの位置にいて、タッチダウンの運用を開始します。 このタッチダウン運用の様子をライブ中継(配信)いたします。

放送予定日時: 平成31(2019)年2月22日(金)6時45分〜9時15分頃
ライブ中継 : YouTube・JAXA TVにて中継予定
https://www.youtube.com/watch?v=WmPQmVVtE5A
| - | 21:18 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
ハヤブサ2号

ハヤブサ2号

1.はやぶさ2は昨年6月27日、リュウグウに到着。10月にはソロバンの玉型の惑星表面にそっと舞い降りサンプル採取の予定だった。探査機本体の下に伸びる円筒「サンプラホーン」のラッパ型の先端を小惑星の表面にタッチし数秒後に舞い上がる計画だ。だが表面は岩塊で覆い尽くされていたのだ。

2.タッチダウンの数秒間に、直径8ミリで5グラムの金属製弾丸を発射し、その衝撃で舞い上がる表面の砂を円筒内に捕集する。リュウグウは極めて小さい天体なので引力は地球の8万分の1。小さな衝撃でも表面の砂粒は円筒体の上部まで楽々と舞い上がる。それを捕獲しようというのだ。

3.はやぶさ2の本体は縦横高さ1mの立方体と小さい。だが左右に翼のような大型ソーラーパネルを広げているため、全体の大きさは14畳の部屋の広さに相当する。14畳大もの探査機のごく一部でも岩塊にぶつかれば帰還できない。この探査機が安全に降りられる場所を決めなければならなかった。

4.詳細な表面の画像をもとに、この数カ月、検討に検討を重ねてきたのだ。2月6日、記者会見でプロマネはこれまでの観測によって作成したリュウグウの詳細地図を大型画面に映し「ここにタッチダウン」と決意と自信の宣言をした。タッチダウンは2月22日の午前8時頃になるという。

5.管制室がある相模原市のJAXAの宇宙研では午前5時半にプレスセンターを開設する。「はやぶさ2」は小惑星リュウグウの表面から0・1グラムのサンプルを地球に持ち帰ることができれば290億円をかけたミッションは成功だ。

http://www.hayabusa2.jaxa.jp/

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MWC 2019 (GSMA. Mobile World Congress 2019)

MWC 2019 (GSMA. Mobile World Congress 2019)

1.5Gは新しい通信方式として以上に、産業を革命する鍵になる。2019年末までに5Gのサービスを開始する通信事業者もある。MWC2019では、5Gサービスの影響を知ると同時に新しい市場を目指した通信ビジネスの姿を見ることができる。5G対応のスマホや携帯機器が登場し、2019年の移動通信ビジネスを支える新機材に触れる絶好の機会となる。MWCは技術からビジネスまで非常に幅広い分野を扱うイベント。

2.5Gビジネスを確実に立ち上げるために欠かせないイベントMWC2019。25-28 February 2019, Barcelona

Disruptive Innovation

Disruptive innovation is woven into every aspect of the event as the speed of innovation and its diffusion continues to accelerate. Companies must be vigilant, as well as, agile to identify and then implement against constant change.

 

3.GSMAとは、携帯通信事業者の業界団体「GSM Association」の略称。2Gの通信方式「GSM」の普及を目的として1995年設立、約800社の携帯電話事業者を中心に、220カ国から1000社以上が参加している業界最大の団体で毎年2月に欧州で開催される世界最大規模のモバイル関連展示会「Mobile World Congress(MWC)」の主催団体。

*GSM(Global System for Mobile communications)

https://www.mwcbarcelona.com/

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陛下と元帥

陛下と元帥
1.マッカーサーは陛下を玄関まで伴い、自分の手で車の扉を開けて陛下をお見送りした。そして、これまでのGHQの方針を百八十度変更するあらたな命令を下した。マッカーサー「陛下は磁石だ。私の心を吸いつけた」と述べた。会談前には、どのようにして陛下を処刑するかがGHQの方針だった。
2.マッカーサーは驚いた。世界中、どこの国の君主でも自分が助かりたいがために、平気で国民を見捨てて命乞いをし、その国から逃げてしまうのが常識だった。ところが陛下は「一切の責任はこの私にあります、絞首刑はもちろんのこと、いかなる極刑に処せられても」と淡々と仰せになられた。元帥の態度が一変した。
3.大和朝廷が「日本」を名乗ったのが六八九年だ。天皇の存在は日本という国号よりも古い。万世一系、昭和天皇は第百二十四代の天皇で、在位は歴代天皇の中で最長だ。昭和の時代は世界恐慌から支那事変、先の大戦、戦後の復興、東京五輪、高度経済成長と挫折と激動の時代を生きられた。
4.昭和天皇の辞世の御製「やすらけき世を 祈りしも いまだならず くやしくもあるか きざしみゆれど」。「安らかな世をずっと祈り続けたけれど、それはいまだなっていない。そのことが悔しい。きざしはみえているけれど、そこに手が届かない」昭和六十三年八月十五日、全国戦没者遺族会。
ー1989年1月7日(昭和64年、平成元年)昭和天皇崩御ー
5.蛇足。この日の前日に、NY生活のすべてを処理して成田に二人で帰国しました。実家に行っても迷惑するだろうから、この日はどこかホテルに泊まろうと思ったが、バブルの絶頂期でなかなか取れませんでした。赤坂のホテルに宿泊した翌朝にこのニュースを聞きました。あれから30年です。

| - | 05:57 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
反原発論の弱点

反原発論の弱点
1.反原発派の弱点は「原発事故と交通事故はどう違うのか」という批判に答えられないことだ。命を守るために原発をゼロにしろというなら、自動車も飛行機もゼロにしなければならないはずだ。討論番組でも反原発派は詰まるのだが元首相は反論を用意している。
2.小泉純一郎著「原発ゼロ」。中身はそれなりに知識のあるゴーストライターが書いたもので、反原発派の主張の総まとめだ。原発をゼロにすべきだと三段論法で証明する。仝業の被害は最大なので事故は絶対に起こしてはいけない。△靴し絶対に事故の起こらない技術はない。だから原発はゼロにすべきだ。
3.この論理は巧妙で、,鯒Г瓩襪函↓△麓明なので、が導けるように見える。問題は「原発の被害は人類の起こす事故の中で最大だ」という前提で、福一事故と交通事故を比べると前者のほうが1回の被害は大きい。だが、昨年の交通事故による死者は3562人。戦後累計63万人超だ。原発事故では世界全体で60人だ。
4.この本では「リスク=被害(ハザード)×回数(確率)」が理解できていない。ある技術が危険かどうかは、1回の事故の被害を比較するのではなく、「被害×回数」で考える。特に政策を決めるときは長期のリスクを計算して、そのメリットと比較しなければならない。1回の被害の最大値を最小化しようと考える。
5.生き残る上で大事なのは、1年に何人死ぬかではなく、そのとき自分が死ぬかどうかだから、確率も平均値も関係ない。最大の被害を想定して危険を回避する恐怖は合理的な感情で小泉はこれにすがる。だが政治が個人の恐怖に迎合すると、長期の政策を短期の感情で決めるポピュリズムになる。
6.長期で考えると、原発事故より交通事故の被害の方がはるかに大きい。三段論法に従うと、絶対に事故の起こらない技術はないので、自動車もゼロにしなければならない。「自動車は原発と比較できない」というなら、毎年世界で大気汚染で100万人が死んでいるといわれる石炭による空気汚染は大問題となるはずだ。

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これからの企業

これからの日本の企業

1.配信動画は下記の通りだが、その中で論争になった、グローバル化している世界経済における日本企業の現状について、補足しておきたい。グローバル経済下で成功した日本企業の代表例とされるソニーやホンダも、国内のニーズに対応して開発した商品(前者はトランジスタラジオ、後者はスーパーカブ)が海外でもヒットしたことが成功につながったように、国内経済の適正な成長なしには企業の国際展開も結局は成功しない。工作機械・半導体製造装置・電子部品といった産業では、国内経済の不振とはかかわりなく、日本企業はグローバルに「稼ぐ力」を獲得することに成功しているというケースもある。

2.しかしながら、これらの産業はそれぞれ、各種製造業・半導体産業・電機産業という「買い手」が1990年代前半まで国内で発展したことによって技術が蓄積され、そのベースの上に現在の海外向けビジネスの成功がもたらされた。やはり国内経済の成長が国際競争力の向上につながっている事例と捉えるべきだ。それは、昨今明らかに日本の科学研究力が低下しているにもかかわらず、過去の業績によって日本人がノーベル賞を受賞しているのと似たような構図だ。目先の結果に基づいて現状を良しとする議論はしばしば見受けられるが、それは極めて近視眼的で、片手落ちの議論というべきだ。

https://youtu.be/-2jIEzJFMUg

| - | 04:52 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑TOP
グローバリズムの後退

グローバリズムの後退

EUの苦悩
1.イギリスの離脱、イタリアの反発、そしてメルケル女帝の終焉と欧州連邦あるいは欧州合衆国の「夢」は、まさしく夢のままで終わりそうだ。EU加盟国を含めて「国民は国民」で、国内事情を無視してまで緊縮財政を強要され、移民受け入れを強いられる。「国家否定」の考え方が時代遅れになりつつある。
2.メルケル首相が、与党党首の辞任と2021年までの今期限りでの政界引退を表明した。欧州の連帯を信条とするメルケルの求心力低下と反比例する形で拡大してきたのが(EU)の下での協調より自国の利益を優先する勢力の台頭だ。欧州中核独も「自国第一」へ傾斜して、女帝退任と欧州連合の分解圧力だ。
3.イギリスのEU離脱の交渉も難航している。早くも、時間切れ(19年3月29日)が迫っている。このままでは、交渉妥結に至らない状況でジ・エンドとなる。EU側としては、「簡単に離脱できると思ってもらっては困る」というわけで、簡単にブレグジットを認めることもできない。
4.伊はゼロ成長に陥っている。18年7−9月期の実質GDP成長率はゼロでコンテ首相は「だからこそ財政拡張が必要だ」と当然の事を主張している。EUは加盟国の予算案を拒否し、修正要求する権利を持ち、従わない場合は罰金を課す。コンテ政権は修正を拒否、欧州委員会は制裁措置開始手続きだ。20世紀から21世紀にかけてのグローバリズムへの対処を日本も見直す時期に来ている。グローバリズムを隠れ蓑にして、勝手気ままにふるまってきたのは中国人民共和国だけだ。今、その中国へも鉄槌が振り下ろされている。やはり、日本はここでも優等生で、やがては日本式システムが認められる時が来る。

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明治152年

1.今年は明治152年だ。維新以降1945年まで必死で防御して欧米諸国の餌にならないようしてきた。時には多少防御から逸脱もあったが、概ね自衛のために戦った。また、謀略で戦いに巻き込まれたこともあった。アジアの他国はおとなしく欧米に従ったのに黄猿だけは反撃したので欧米は驚いた。
2.日本の反撃は欧米には怪しからんし生意気だし無礼と映った。対等に口をきくことも反感を受けた。第一次大戦後の国際連盟発足では人種差別反対まで日本は提案し、その後の軍縮会議で虐められた。満洲支配では欧米のまねは許さんと言われ連盟を脱退した。最後にABCDの4カ国によって貿易封鎖された。
3.原爆で降参したが連合軍の怒りは収まらず、東京裁判で復讐劇が始まった。独の結果を持ってくると無罪なので法廷で数々の罪を捏造して日本を断罪した。武器を取り上げ、悪いことをしたのだという意識を日本人に埋め込んだ。これでへこたれるような人種ではなく、20年後には経済で復活していた。
4.SFO講和条約第11条で、もはや国際的にも国内的にも戦犯はいない。絞首刑の7名は復讐劇の犠牲になり、判決後1か月で弁明も聞かずに処刑された。文明国の裁判でない野蛮なことだ。その後、裁判官も、検事も、マッカーサーもこの復讐劇の誤りを間接的に認めている。
5.*明治維新=明治元年(1868年)⇒明治33年(1900)⇒明治45年=大正元年(1912)⇒大正15年=昭和元年(1926)⇒昭和20年(1945)⇒昭和64年=平成元年(1989)⇒平成31年(2019年)。

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