2月23日の講演(主催者側のまとめ)
青木 至さんには昨年12月例会の講演「どうなる日本」に続いて「どうする日本:近代化システム日本4.0への挑戦」のお話をして 頂きました。昨年は若干時間が足りず日本の先端技術についての充分な説明ができませんでしたが、今回はじっくり深掘りしたお話でした。 その要旨を以下に記します。昨年末に、日本の将来へ明るい展望を示唆していただきました。今年になって、青木さんのご講演通りの動きがあり、驚かされます。
「30年前には世界の半導体の5割を供給してきた日本は、様々な理由から現在は1割弱になっていますが、半導体の製造装置、基盤となるシリコンウエハーの供給は30年前と同様であり、製造の前処理と後処理で使用される装置と薬品類もしかりです。国のバックで、更に2nmなどの高度な製品を供給するプロジェクトも開始し、やがては世界をリードする重責を担うことになります。EV用電池については、日本が出遅れた感もありますが、現在の電池の欠陥が露呈して、日本が現在、開発中の全固体電池では、やがては世界をリードすることとなります。その他、光量子コンピュータ、光通信、核融合発電などにおいても、決して後れを取ってはいないと確信します。数年後には、様々な形で脚光を浴びる先端技術が開花するものと期待できます。」
青木さんのお話の資料はここをクリックしてご覧ください。
以上の青木さんの貴重で膨大な資料のプレゼンに対して驚かされるとともに、活発な質疑が交わされました。以下に主なQ&Aを紹介しますと
・青木さんが子孫に伝えたい言葉はなんでしょうか? →基礎的な技術力が大事で、身につけて欲しい
・現在は日本でドクターや留学生が減っていますが、青木さんの日本が元気になるということと どう関係づけるのでしょうか? →量ではなく質が大事だと考えます。中国や韓国とは質のレベルが違うと思います。
・マンホルトイプソス指数(日本が1位)について説明してください. →充分な理解があるわけではないが、知能指数など他にも日本がトップという指標は多い。